わかりはじめたカーナビゲーション

天川裕司

わかりはじめたカーナビゲーション

タイトル:わかりはじめたカーナビゲーション


「なぁ肝試し行かねえか?良いトコ知ってんだよ俺w誰も寄り付かないって墓場さ♪」

友達「マジかよ〜」

俺は久しぶりに会った友達とドライブに来ていた。

その時俺の思いつきで、肝試しに行こうとなった。

まぁいわゆる心霊スポット巡りってヤツだ。


でも俺はその時、

そう言いながらも眠くて仕方なかった。

まぁ昨日までバイト、バイトで

そうなるのも仕方がない。

でもせっかく一緒に遊びに来れたんだからと、

友達との時間をゆっくりまったり

有意義に使おうと思ってたんだ。


友達「んだよお前、寝るのかよw」

「ふぁ〜すまん、まぁ着いたら起こしてくれや。カーナビにもう場所セットしてあるからさ。その通りに走ってくれたらイイよ…じゃぁおやすみ〜」

友達「ったく、ンだよお前〜w」

ブチブチ言いながらも走ってくれた。


よっぽど疲れてたのか俺は熟睡。

そして、

友達「お〜い着いたぞ〜」

「ん……」

友達「着いたってんだよ」

知らぬ間に目的地に着いてたようだ。


俺はなかなか眠気が取れず、

ちょっとのあいだ眠気まなこ。

友達は俺にコーヒーを渡してくれながら、

「よぉ、ほんとにここなのかよ?」

と言ってきた。


友達「なんか普通の民家だぜ?」

それを聞いて「…ん?」となる。

辺りを見回すと少し訳がわからなかった。


「…え?なんでここに帰ってんだよ」

友達「なんでってほら、目的地」

「…………?えぇ?」

友達は車を降りながら、

「ほんとにこんなトコなのかぁ〜?」

と伸びをした。


着いた場所は俺のアパート前。

最近引っ越したばかりでこいつは知らなかった。


カーナビ「目的地に到着しました。目的地に到着しました。目的地に到着しました」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=G5uJHgfG3Vs

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わかりはじめたカーナビゲーション 天川裕司 @tenkawayuji

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