秋本智子(委員長)の告白

第137話

こんなことになるなんて考えもしなかった。



でも、もうどうにもできない。




私は自分自身が激しい後悔と恐怖で押しつぶされそうになっているのを感じていた。




私の名前は秋元智子。


この学校2年A組のクラス委員長をしている。



委員長に選ばれたの、特段人望があったとかそういうことではない。



面倒な雑務、それなりに気のつく人間にみんなが押し付けた結果だと思っている。



それでも私の学校生活はまあまあ楽しいものではあった。



理解ある友達も持つことができたし、学校の成績もそれなりに良い位置をキープできている。



部活は吹奏楽部だ、こちらもと大会に出場できたりで充実した活動を続けている。




こういうと、私の高校生活は充実したように見えるかもしれない。



でもそれは表面だけのことだ。



薄皮一枚剥いてしまえば、私の高校生活はどす黒く押しつぶされそうなものだ。



原因はあの6人だった。



高校2年になってからそれは酷くなる一方で歯止めが効かなくなった。



私達のクラスは1年の時から変わらず進級して気心の知れたクラスメートに囲まれている、そういうはずだった。

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