第126話
「本当にそんなに苦しいんだったらまず自首すれば?ほら、実際に首に縄をかけて吊るしたやつら……自首すればいい。そして、少年院の中で呪いに怯えているがいい、みんなそうなりたい?」
「でも、また人を殺すっていうのは……」
自分の罪は、口だけの反省で償うなんて通りもしない、それなのにいい子ぶって正しいことを言ったような気になる、そうはいくかよ。
「何の罰も受けずに手も汚さずに……自分の罪がチャラになるなんて、そんな都合いい話があるわけない」
そう言ってから私は委員長の方を向いた。
「委員長、あなたはどうなの?どう思ってるの?一番いい選択肢は?」
「私は正直一番いいのはどれかというのがわからない……まだ考えないとはっきりとは言えない。でもこれ以上人を殺すことが一番いい選択とは思えなくて……」
私は思った。
要するに委員長は自分はいい子でいたいんだ。
何か起きたとき、親や教師に「私はあの時反対しました」「私は止めました」と言えるようにアリバイを作っているだけ。
私から見たらとても卑怯に見える。
吐き気のするような偽善者!!本当は助かりたいくせに。
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