第78話
まさかこの4人があんな行動に出るなんて思ってもみなかったから。
「若宮さんのこと見てたらなんだか勇気が出てきて……」
「一人にしちゃいけないって」
「ありがとう」
改めてお礼を言った。
「そうだ!今日は帰りにカラオケでも行かない?」
「いいね!」
「行こう!!」
「あんま歌知らないけど」
「そんなの関係ないって」
この4人の笑顔を私は初めて見た。
楽しそうに会話する私たち4人とは対照的にクラスのみんなは暗く怯えていた。
楽しい……なんて楽しいんだろう!!
アッハハハハハハ!!
チャイムが鳴りみんな席に着く。
私はちらっと二人を見た。
佑真と結奈。
どう考えても一番怯えているのはこの二人だろう。
二人とも、なんせ確実に呪われるメンバーの一人なんだから。
この二人を私の呪いの役に立てよう。
陰鬱な表情で机に向かう二人を見てほくそ笑んだ。
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