第14話
「そうだよ楓」「それはヤバいって」百音と結奈も遠慮がちに
卑屈に楓に意見した。
佑真と奏も加わって宥める。
「あんたらはいいよ!でも私はオモチャなくなっちゃったんだよ!!あいつは私専用のじゃん!?」
「それなら二三日中に新しいの用意するからよ。いい加減静かにしろ」
翔がじっと楓をにらむ。
楓は青筋を立てて翔を睨み返していたが、ふいに笑い出した。
「アハハハハハ!!そうね!!変わりはたくさんいるもんね!!新しいのか……そいつは楽しみね!!アッハハハハハ!!」
楓は一人で笑い終えると、翔にキスをした。
「さすが翔……私のことわかってる。大好きだよ♪」
「俺もな」
楓に言ってから翔は私たちを見下ろして命令した。
「楓に新しいのできるまで、とりあえずおまえら毎日ミッションな。放課後また付き合え」
「はい」
全員が声を揃えて返事をする。
「久々じゃん!ミッション!」
「今日は何番にしようか?なにする?」
結奈と百音が楽しそうに声を上げた。
対照的に私たちは重苦しく固まって立ち上がることすら嫌になったくらいだ。
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