第4話
「マジ警察ウザイ」「つか、登校の邪魔」結奈と百音が文句を言う。
「なんかあったのかよ?」「さあ?」波多野佑真と鈴木奏が気のないやりとりを女二人の横でする。
こいつら……
いじめの主犯だ。
でも、あと二人。
元凶とも呼べる二人が来ていない。
ガラッ……
教室のドアが開くと教室の空気が一瞬変わった。
こいつらが来るといつもそう。
教室にいるすべての人間が重苦しい空気を共有する。
額賀翔(ヌカガショウ)と府川楓(フカワカエデ)。
この二人が主犯の中の主犯。
「楓おはよー!」「新しいリップ可愛いじゃん」
結奈と百音が朝から楓に媚びを売る。
「でしょ?」楓が愛らしく笑った。
「中庭で自殺だってよ。警察来てるのそのせい」
額賀翔がカバンを自分の机に置きながら他の四人に言う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます