第2話『ウイルスをコロすなら……』

 ヒトは、ウイルスにやられた。


 咳、熱、鼻水、炎症、痒み、痛み……


 悶え、苦しむ者もいた。


 最悪の場合、死に至った。


 ヒトは、ウイルスを消そうとした。


 熱湯。


 洗剤。


 アルコール。


 クスリ。


 ヒトがウイルスを消そうとすればするほど……


 ウイルスは、強くなった。


 強いウイルスに対して、ヒトは、さらに熱い湯を、危険な洗剤を、濃いアルコールを、どきついクスリを、使った。


 すると……


 またもや、もっと強いウイルスに、変異してしまう。


 おまけに、ウイルスを消す手段が過激化するあまり、罪無きの命をも、奪うようになった。


 ウイルスをコロすなら……


 科学を盲信せず、「免疫力」と「自然治癒力」という人体の神秘をいかそう。


 適度に体を動かし、適度に食べ、よぉく寝ていた、古の記憶を、呼び覚ますのだ。


 また来週の星期一げつようびでお会いしましょう^ ^

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る