第九話 40階層
40階層ボスエリアに踏み込んだソラたちは現在生い茂る植物で出来た迷路の入り口に立たされていた。因みに壁を壊し強行突破をすると入り口に強制転移されるため地道に攻略していかなければならないらしい。
「目指すは迷路の中心でしょうか」
ソラの前方には天高く聳え立つ大樹が存在しておりその大樹の腹部に緑色の肌の女性が絡みついている。恐らくそれがボスモンスターだろう。
「せやな。30階層と同様にルールがある部屋みたいや」
そして、ソラたちは道中出てくる敵を屠りつつゴールであろうボスの元へとたどり着いた。
すると、幹に絡みつく女性が目覚める。
「穢らわしい奴らじゃ」
迷路がぐにゃりと歪み、植物系モンスター達がボスモンスターの肉体に吸収されていく。同時に体長が数倍にも大きくなり絡みつく女性は幹の中へ呑まれ消える。
魂核値 :VII
名前 :ーーー
種族 :
レベル :98/100
攻撃 :3263→6526
魔力 :29167→58334
物防 :3012→6024
魔防 :3058→6116
俊敏 :0
精神 :100
スキル :【植物女帝】
SP.0
スキル【植物女帝】
植物を自在に操る。全ての植物を取り込むことで精神、俊敏以外のステータスが2倍になる。
魔力値が高い個体の様で迷路全体に転移の魔術が施されていたことから搦手の多い敵だろうとソラは予測する。
取り込み終えたのか、地面から向日葵の様な馬鹿でかい植物が咲き誇り花の中心に光が収束しソラへと放たれる。
ソラは敢えてその植物に近づき安全圏である茎の根本へと逃げ込み回避する。
「アクレス流闘剣術【
無数の花を伐採し、続けて本体へと切り込むが瞬きの間に再生される。
すると、魔樹は地面から毒々しい派手な色をした花を咲かせると紫色の粘液を頭上に飛ばし雨の様に降らせ始める。
避けようのない攻撃にソラはここに来て初めてのダメージを負う。しかし、【大聖女の涙】の効果により状態異常の無効化とダメージを回復させる。
その後もソラは魔樹の周りを縦横無尽に駆け抜け生み出されるモンスターを薙ぎ払いつつ炎系の魔術で魔樹を狙い撃ちにしていく。脱皮を繰り返しどの攻撃もあまりダメージが入っていない様だがソラは動きを止め魔樹から距離を置いた。
そして、ソラは【世界神樹の魔杖】を魔樹へ向けとある魔術を発動する。
「第八階梯儀式系統炎属性魔術【
魔樹を中心に梵字のような文字、魔術言語シャルン文字が浮かび上がり八つの魔法陣を展開する。
魔法陣は赤く発光し魔樹を覆う炎の竜巻を生み出した。これはソラが逃げ回っていた時に設置した魔術で相手の魔力を吸収し発動し続ける凶悪な魔術だ。ただしこれは相手の俊敏が0で動かない的の様なものだったからできた大魔術であり成功確率は極めて低い。
魔力が高いからかしばらくの間発動し続け終わる頃には魔樹は灰となって消滅した。灰の中から綺麗な翡翠色をした勾玉がドロップしていたため鑑定し回収。
豊穣の勾玉【神話級】
枯れ果てた土地にその勾玉を植えればたちまち緑に溢れかえる地へと変貌する。
とんでもないアイテムだ。
【一般級】(コモン)
【希少級】(レア)、
【国宝級】(レガリア)
【伝説級】(レジェンド)
【世界級】(ワールド)
【神話級】(ミソロジー)
ドロップする確率は上から下に行くにつれ低くなり神話級は滅多にドロップしない代物である。
ソラたちは早速現れた転移ゲートに乗り次の階へと進む。
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