第55話
竜さんは女将さんとそんなやり取りをすると、若い衆に連れられて奥に消えていった。
すると私の周りにみんながわっと寄ってきた。
「紅若ずるいよ!」
「羨ましい!!」
「でもカッコいいよ!」
「うん!私なら喜んで無料でもらってたもの!」
えっ……私としては下に見られないように精一杯意地張ったから、竜さんのファンに反感かったと思ってたけど、どうも違ったみたい。
「ほらほら、竜さんが吹雪のところから帰ってくる前にみんなお気に入りの簪を見つけときな」
「はーい!」
みんながまた簪の前に集まる。
私はそれを見て女将さんにお辞儀すると部屋に戻った。
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