第39話
江戸は男性の数が女性に比べて多いので、銭湯の施設の一部が売春宿になっていた。
「その湯女っていうのはなにするの?」
「お風呂場に行って客の背中を流すのよ。そこで営業かけて二階にある個室でお客とやるわけ」
ふうん……今で言うソープにちょっと似てるな。
「向こうは昼間も夜も営業できるけど、私らは昼間だけ」
「しかもあっちは安売りしてるから、お客さんどんどん盗られちゃってさあ」
やりたい放題のモグリ稼業に稼ぎを奪われるんだから、お由美とイネの憤りもわかる。
「ね?憎らしくもなるでしょ?私らお上に奉公してるのに、あの子たちのせいで売り上げ減ってるんだから」
「お上に奉仕?」
二人から吉原がお上に奉仕しているという内容を聞いた。
今で言うと、税を納めてるようなもので、そこが公娼と私娼の違いなんだとわかった。
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