弱き者を守るために……
第21話
まだ頭が整理できていない。
ここはどこで、私はなぜいるんだろう?
そのとき離れた場所から怒号と悲鳴が響いてきた。
「おいで!行くよ!」
ここにいたら危ないと思った私は女の子の手を引いて走り出した。
「若様!馬は!」
「はあ?馬?なに言ってんのさ!」
こんなときに、わけわかんないこと言うなよ。
遠くの藁葺き屋根からは煙がいくつも昇っている。
焦げた臭いがする中、助けを探して走る私の目に地獄のような光景が飛び込んできた。
侍?武士?とにかく教科書だかテレビで見た記憶がある、鎧姿に刀や槍を手にした奴らが無抵抗な逃げ惑う人々を殺戮している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます