第13話

「なんだこりゃ!?」



思わず声が裏返った。



「ねえ!ここどこよ!?」



「えっと……尾張の国境にある村ですが」



「おわり!?」



「あっ!若様!!」



私は家の外に飛び出た。



「うっそ……」



私の目に飛び込んできたのはビルが建ち並ぶ都会の景色ではなく、周囲を山に囲まれた村だった。



粗末な家が並ぶ向こうに青々とした田んぼが広がっている。



三方を山に囲まれていて、村にいる人たちも同じように昔の着物姿だった。



「どうしちゃったのよ?私どうしたの……?」



頭の整理がつかない。



なにをどうすればこういうことになるのだろう?

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