第12話

それにここはどこ?なんだかみすぼらしい家の中。



床は地面に胡坐を敷いただけだし、なにこれ?


起き上がろうとすると頭に鈍い痛みが走った。




「大丈夫ですか?さっき馬から落ちて頭を打たれたのですよ」



「馬から?私が?」



いや、私はビルから落ちたんだけど。


死んでない……?


ふと自分の体を見ると仰天した。



「なにこれっ!!??」



いつの間にか来ていた服が着物?になってる。


しかも私は着物の片側をはだけて、胸にさらしを巻いている。



「ちょっと!!私の服は!?」



頭の痛みに耐えて立ち上がると短く細い袴を履いていた。

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