第2話

「待てコラーッ!!」


「ぶっ殺してやる!!」



今日はヤクザから逃げて夜の繁華街を走っていた。



私たちがヤクザからクスリをパクッってたことがバレて殺されそうな勢いで追われている。



誰かがチクったんだ……畜生ッ!!



「早く!」


「待って!」



後輩の聖美の手を引いて路地に逃げ込む。


この辺なら私がよく知ってる雑居ビルがある。


そこへ行けば上手いこと逃げおおせられる。


大丈夫!この辺の地理は頭にバッチリ入ってる!


そうやって今まで逃げれてきたんだから。



入り組んだ路地を何度も曲がると後ろから聞こえていたヤクザの怒声は聞こえなくなっていた。

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