第71話

「そんなのハッタリだよ!」

「愛泉」  



鯨螺が哀れむような目で私を見た。



「嘘をついてるのはおまえだな」



「な、なに言ってるのさ!!」



「俺はアドルさんに命を預けてる。どちらを信用するかは考えるまでもない」




言い終わると鯨螺はボロボロと涙を流し始めた。



「残念だあ~俺はおまえを愛していたのに、おまえは最高の玩具だったのに!!」



なにこいつ……



「おまえたちもだ!!」



声を張り上げながら夏樹と恋華を指さす。

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