第50話

「あれもしかして?」



「例の奴?」



恋華と夏樹が小声で聞いてくる。



「うん……」



私はただうなずくことしかできなかった。



たった一人で警察署に乗りこんでこれだけのことを、半日にも満たない間にやるなんて……



驚きと恐れが心の中を占めた。



すぐ後に全く別の感情が沸き上がる。



それは心配。



警察官は銃を発砲した。



犯人は逃走中というけど、邪羅威は無事なのだろうか?



今日また戻ると言っていた姿を思い出した。



大丈夫なの……!?

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