第40話

「何飲むの?」



「なんでもいい。好きなのを頼め。どうせここは村木持ちだ」



「 OK ♪」



邪羅威の許可をもらった私は、内線電話で高級なウイスキーを頼む。




届いてから二人分の酒を作った。



邪羅忌はロック。



私は水割り。



「乾杯!」



私がグラスを掲げると、邪羅忌は無言でグラスを合わせた。



こうして横にいると、さっき感じた恐さは感じない。



改めて邪羅忌の横顔を見る。



綺麗だけど陰がある冷たい顔……



どういう人なんだろう?



私たちを自由にしてくれるこの人は……

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