「座れ」

邪羅威は私に促すと先にソファーに座った。

私がソファーの前に来ると「ゆっくりだ」と私を見て言う。

言われたとおりに座ると邪羅威から感じていた張り詰めるようなプレッシャーが和らいだ気がした。

「要件を聞こうか」

邪羅威はタバコに火をつけるとフーっと細く長く煙を吐いた。

「殺してほしいのはここのボス、鯨螺 ( ゲイラ ) と、ここを出てから私たちの自由を縛る奴ら」

「なぜだ」

「自由になりたいから」

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