第23話

「最低でも1千万」



「そんなお金……どうすれば」



「貯めるしかないよ」



「いつまでに…?」



「私たちがここにいられる間…あと三年以内に。貯まったら村木に仲介を頼むから」



ここを出たらどうなるのかわからない。



だからいる間に自由にならないと。



今が 15 歳だから…… 18 歳までに。



「このことは私たちだけの秘密にしよう。秘密を知る人数が増えれば、それだけ漏れる確率も多くなる……だから」




私の言いたいことを理解してくれたらしく、二人はうなずいた。



このことは三人の秘密になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る