第19話

「汗かいてるし、シャワー浴びる?」



「そ、そうだな」



嫌なものでも追い払うように頭を振ると、客はバスルームに歩いて行った。



一人、ベッドに残った私は思った。




殺し屋……



凄腕の殺し屋……



私の、私たちの自由を妨げる奴等を殺してもらえばいい!!




希望の閃光が煌めいた。



正義がないなら悪に頼むしかない。



悪を制するには、より悪に、悪を超えた悪、極悪をもって制するしかない。



ベッドから飛び降りるとバスルームへ行った。

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