冷たい瞳の少年:優希

第39話

6月。



まだ夏じゃないのに陽射しだけは夏みたいだ。




俺は氷村優希。



17歳。



私立明清学園に通う高校2年生。



学校のレベルは中の上って感じだ。




校則は厳しくないけどバカはあんまりいない気がする。




駅から学校まで歩いていく途中、クラスメートが声をかけてくる。




クラスメートだから俺も普通に挨拶を返す。



校門までくると教師2人が生徒に声をかけて挨拶していた。



これもいつもの風景。




「おはようございます」



手前の教師に挨拶をした。



担任だ。



「おう!おはよう!」



挨拶をしていく生徒にうなずきながら担任は俺に話しだした。

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