第20話
しばらくしてママが手続きを済ませて戻ってきた。
「いきましょう」
「うん」
玄関まで歩いてから心配そうなママとトモ子に安心するように話してから関森さんの運転する車に乗って自分のマンションに向かった。
車で2人きりになると私はあらためて関森さんに謝った。
「ごめんなさい。私のせいで……」
「いいんだよ。お母さんのおっしゃるように傍にいて気がつかなかった俺達にも責任がある」
運転しながらバックミラーをちらっと見て関森さんは答えた。
「理央さん、最近ちゃんと食事してる?」
「え、ええ……」
「ならいいけど…… 最近やつれているように見えたから…… 疲れてるだけかと思っていたけど」
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