第21話
「理央ちゃん、マンションに戻るの?」
「うん。制服置いてあるから」
「そっか…」
「あーあ、私もトモ子みたいに駅のロッカーに入れておけば良かった」
「でも大荷物でカッコ悪いし帰りはトイレとかで着替えないといけないし…」
「そのままでいいじゃん。私に服借りたとか言えば」
「そうだね!」
理央ちゃんが降りる駅が近付いてきた。
「今日はありがとう!これ!」
私はキーホルダーの入った袋を顔の高さに上げてお礼を言った。
すると理央ちゃんは首を振って
「私のほうこそ…トモ子が私達の友達になってくれて嬉しいよ!」
そう言われると私も嬉しくてくすぐったい。
「そうだ!それ、学校のカバンとかに着けたらダメだからね」
キーホルダーを指して言われた。
「どうして…?」
私にとっては他の誰でもない、理央ちゃんとの友情の証だからつねに身につけておきたかった。
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