第19話

「お待たせ!」




カーテンを開けると水着姿の理央ちゃんがいた。




「どう?」




鏡を観ながら聞いてきた。



透き通るような肌と長い手足にうっとりする…




「凄くいい!似合ってる!」



「じゃあこれにするね!」




私に笑顔を向けるとサッとカーテンを閉めた。




店員を呼んで会計を済ますと一階に降りた。



「トモ子はなんか買わないの?」



「私、こういうとこ来たことないから…」




そう言うと理央ちゃんはショーウインドーを覗きこんで手招きした。




「これなんか良いんじゃない?」



と、バッグの型をしたキーホルダーを指した。



下半分がブラウンで上半分は透明。



中にはキラキラした細工がある。



「いやぁ!可愛い!」




私は一目で気に入った。




私が店員に声をかけようとすると理央ちゃんは



「私が買ってあげる!」



「ダメだよ…悪いよ」




「良いの!プレゼントさせて!友情の記念に!」

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