第18話

みんなはしゃぎながら店内に入るとそれぞれショーケースを見はじめた。




私はどういう商品があってとかさっぱりわからないから理央ちゃんの後をついて行った。




ヒナちゃん達を一階に残して私達二人は三階に上がった。




三階はレディースの洋服を陳列してある。




一階の賑わいがウソみたいにお客の姿が見えない。




立ち止まってディスプレイしてあるミュールの値段を見て私はビックリした。




そんな私に理央ちゃんが声をかけてきた。




「どうしたの?」



「値段…凄くない?」



「じきに気にならなくなるよ」




なんとなくわかる気がした。



たった2時間くらいで私は手にしたことのないお金を手に入れた。"




理央ちゃんは店員に声をかけると店頭のショーウインドーにあった水着をオーダーした。




「ちょっと試着してくるね!」




理央ちゃんが着替えているあいだ、私は試着室から店頭の方を眺めていた。




少しするとカーテンの隙間からひょっこり顔を出して理央ちゃんが私を呼んだ。

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