処女を売った日

第1話

『17歳、高校生、処女です……割り切りで5 …できれば20代前半の社会人の人がいいです…』




私は友達に言われた内容をそのまま出会い系の伝言板に吹き込んだ。




これは援助交際…



私は自分の処女を5万円で売りにだした。




ただメッセージを吹き込むだけなのに携帯を持つ手は微妙にふるえて汗がにじんでいる。"





電話を切って床に置くと5分もしない内に携帯に着信がきた。



着信音を聞いた瞬間、ドキッとした。




登録した出会い系サイトを経由して私を気にいった相手から電話が来る。




手をのばして床に置いた携帯を持つと電話にでた。




「もしもし…」



声が上ずった。




『もしもし、こんにちは。』



電話の向こうからは優しげな感じの男の声がした。




「あ…、こ、こんにちは…」




私の正面に座っていた友達が可笑しそうに口を押さえた。



そして手を使って落ち着くようにゼスチャーする。

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