第59話

そう言うと徹は倒れた智也をチラッと見て歩いていった。



「智也、大丈夫!?」



私が智也にかけよるとフラフラと起き上がった。


「大丈夫です…」



「ちょっと待ってて!」



私は水飲み場まで走っていくとハンカチを濡らして戻った。



智也の口許にあてて体育館の壁に寄りかかるように座らせた。



「少し休もう…」



そう言って私も智也の横に座った。

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