第56話

ちくしょう!


私が男だったら殴り散らしてる。


こんなヤツ!!



「オマエは確に顔は美人だけど性格はドブスだよ。救えねぇヤツだ」



そう言って徹はその場を去ろうとした。



「千葉先輩、ちょっと待ってください…」


智也が呼び止めた。


「なんだよ?」



徹はあからさまに機嫌の悪い顔でにらんだ。



智也は少しためらったみたいだけど意を決したように言った。

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