第54話

「言ってろよ!大原、オマエだってわかってきただろ?今までの会話聞いてて」



「いえ、安藤先輩が違うって言ってるんだから…… 僕は先輩と一緒にいるだけでも夢みたいですし」


そう!智也偉い!



「かぁー、救えねぇヤツだな、オマエも」




当たり前だ!


智也はあんたなんかの言うことに耳貸さないよ!



私は心の中で智也に拍手した。



「せっかく言ってやってるのにムカついたぜ…… 勝手にしな。もういいや!」

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