第10話
「ああ!知ってる!」
「誰?」
「2年生。私、中学一緒だったの。さえないよ。ハッキリ言って」
さえないんだ……
そのときひらめいた!
徹の鼻を四折りにしてふってやる方法を!
「そいつデブ?」
「デブじゃないよ。でもガキ。中学生にしか見えないよ」
「ふーん……」
私はラブレターの差出人、大原智也に会うことにした。
最悪のときを考えてストライクゾーンは今までの5倍は広げておこう。
あとは話してみて……
相手が承知するかどうかだけど、まあやってみよ!
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