第54話
「へ~愛希に弟ねえ......」
「ね?ウケるでしょ?」
「で、明日その弟くんに会いに行くわけだ」
「うん」
カイは上半身を起こすとベッドの枕元に置いたタバコと灰皿をシーツの上に置いてタバコに火をつけた。
私もタバコを取って口にくわえるとライターの火を貸してくれた。
煙を吐き出すとカイがまた聞いてきた。
「まさか感動の対面とかしちゃうのか?愛希が?」
「まさか。そんなこと考えてないよ。興味があるだけ」
「興味?」
「うん。どんな奴かなって。それに意外とここから近いし。ほら」
「へ~」
私が住所と地図の写ってるスマホを見せるとカイはしげしげと見た。
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