第17話

セフレの家、カイのマンションに着くと合鍵で中へ入った。



やっぱ寒いわ……



12月の夜にカットソーとマフラーだもんな……




歩いてる途中からぶるぶる震えてたし。




まだカイは帰っていない。



部屋の照明を点けてから暖房のスイッチを入れる。




あのダウンは気に入ってたけどまた買えばいいか……



私はなんか、不思議と満足していた。




それにしてもああいうタイプの人には会ったことない。



私の頭にさっきの男子が浮かんだ。



優しい笑顔に涼しげな瞳。



なんか水晶のような人。



それと比べると自分はなんて薄汚いんだろうと思えてくる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る