第16話

「おかえし。猫と私の」



「でも風邪ひきますよ?」



「私の家近いから大丈夫!じゃあ気を付けてね!」



家といってもセフレの家だけど。




「悪いですよ」



「いいから!じゃあね!」




服を返そうとする男子を制しながら私は手を振ると走り出した。



後ろでなにか声がしたけどかまわず走って道を曲がった。




疲れたので歩き出す。




追いかけてはこないみたい……良かった。

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