2024/10/25 華金じゃれ禍リベンジ、の回『地下の南京錠』

「はい、今日からよろしく、バイト君。警備員の経験は……大丈夫だね。他のとことウチもほとんど一緒だから。一晩ざっとビルを巡回すればOK。あぁでも、地下階段の扉があるけど、そこは行かなくていいから。


説明するのも難しいというか面倒というか、まぁ君なら平気そうだし慣れてきたら一回行って見たらいいよ。習うより慣れろじゃないけど。見た方が早いから」

 警備を始めて二週間、ついに地下階段の扉に来てしまった。


 地下階段の扉は異様で鎖と南京錠がいくつもついていて警備にも手間取るだろうという感じだったが考えてみるとおかしい。南京錠は鎖にぶら下がっているだけで鎖を外せば中に入れるじゃないか……と思いつつ鎖を外した。


 覗き込むと、カビ臭さ混じり何かが燃える匂いがする。

「やっぱりさ、やんなくていいって言われると、気になっちゃうよねぇw」

 どん、と突き飛ばされる。扉の向こうから、いやに手際よく施錠される錠の音がした。



 執筆順:花豆/芝生/薄暗/花豆(芝生以外敬称略)

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