Storm & Magma

第5章：元素同盟への道

フルグラ山の頂上では、三人の元素支配者が交わした言葉がまだ余韻として残っていたが、彼らの誓約はすでに確固たるものとなっていた。フルミナ、マグモール、そしてグラシエラが互いの手を下ろした瞬間、純粋な力の光が彼らの周囲に広がり、天と地の間に保護のオーラが生まれた。それぞれの支配者は、団結が簡単には行かないことを理解していたが、未知の巨大な力がこの同盟を正当化していた。

フルミナは、暗雲が集まる地平線を見つめ、嵐が雪を覆うフルグラ山の峰を打ち付け、稲妻が頭上で舞っていた。

— マグモール、フルミナは嵐の中でも強く言葉を放った。我々の最優先事項は防御を固めることだ。敵は我々が準備不足であることを狙って攻めてくるだろう。

マグモールは頷き、噴火する火山のような重々しい声で答えた。

— 火の戦士たちは準備万端だ。しかし、各王国が積極的に協力しなければならない。我々はそれぞれの民族の才能を組み合わせた混成部隊を編成するべきだ。

グラシエラは冷静な表情で二人を見つめ、同意の意を示した。

— つまり、我々は互いの力を利用し合うことを学ばなければならない、彼女は冷静な口調で言った。氷、火、そして雷、それぞれに強みと弱みがある。しかし、もし我々がそれらのバランスを見つけることができれば、この同盟は強力な武器となるだろう。

未知への準備

三人の支配者の間で話し合いが続く中、使者や兵士たちが山頂に集まっていた。彼らはそれぞれ自国の紋章を身に着けていた。ゼフィリアの稲妻、マグナリオンの炎、そしてグラシエラの氷の結晶がそれだ。彼らの顔には、世界の平和がこの同盟にかかっていることを理解した決意が浮かんでいた。

フルミナの側近であるカロンが一歩前に出た。

— 陛下、彼は少し頭を下げて言った。我々の偵察兵は、オブスカリアの国境で奇妙な動きを報告しています。影そのものが命を帯び、未知の生物が集まりつつあるようです。

フルミナは拳を握りしめ、視線を鋭くした。

— エアリソス…と彼女はつぶやいた。影の国は、この状況を利用して支配力を確保しようとするかもしれない。我々は彼らに、この脅威が我々だけでなく彼らにも関係していることを理解させなければならない。

マグモールはカロンの肩に大きな手を置き、燃えるような視線を注いだ。

— エアリソスが我々に挑戦するつもりならば、戦うしかない。しかし、彼らを我々の側に引き込むことの方が賢明だ。使者を送り、彼らを説得させよう。影の力は狡猾だが、この戦いでは貴重な武器となるだろう。

影の力

その頃、エアリソス王国の暗い深淵で、古代の精霊が見守っていた。エアリソス、影と風の支配者は、元素界で起きている混乱を他の支配者たちが気づくはるか前に感じ取っていた。影の中にひそかに身を潜めながら、彼は動きと同盟を冷静に観察していた。

彼が三国同盟が自分を勧誘しようとしていることを知ったとき、彼の唇には謎めいた微笑が浮かんだ。

— 彼らは私を操れると思っているのか、と彼は夜風のように軽い声でつぶやいた。彼らは影の本質も、この忘れ去られた王国で私が支配する力も理解していない。

エアリソスは黒い霧のように漂う人型の影の守護者たちに合図を送った。

— 準備しろ。雷、火、そして氷の支配者たちが我々のもとにやって来る。彼らに影が誰の前にも屈しない理由を思い出させる時が来た。

同盟への呼びかけ

数日後、ゼフィリアからの使者がオブスカリアの国境に到着した。彼らはマグナリオンとグラシエラの戦士を一人ずつ伴い、影の領域に覆いかぶさる濃い霧の中を静かに進んだ。使者である鋭い視線の女性、セリアは、フルミナからの同盟の申し出を持ってきた。

冷たく柔らかな声が彼らを迎え、影から現れた。

— お前たちはこの影の領域に足を踏み入れる勇気があるようだな、異邦人たちよ、とエアリソスの声が彼らの心に響いた。

セリアは顔を上げ、恐れを見せることなく応じた。

— エアリソス、我々は雷、火、そして氷の名のもとに参上した。古代の脅威が目覚めつつあり、影の国もこの危機から逃れることはできない。我々はこの世界を守るために共に戦う機会をお前に提供する。

エアリソスはゆっくりと彼らの前に姿を現し、地面からわずかに浮かびながら黒い霧に包まれていた。

— お前たちの勇敢な申し出には敬意を表するが、影が従者ではないことを知っておけ、と彼は謎めいた笑みを浮かべて答えた。我々はこの脅威に立ち向かうが、それは我々のやり方でだ。

セリアはエアリソスの言葉の含意を理解した。影の国は同盟に加わるが、独立した存在であり続け、独自の判断で行動する準備があることを示していた。

最初の動き

フルグラ山に戻ると、フルミナ、マグモール、そしてグラシエラはセリアの報告を受けた。彼らはエアリソスが完全に信頼できる味方ではないことを理解していたが、彼と彼の王国の力が、増大する脅威に対抗する上で決定的な役割を果たす可能性があると感じていた。

— 影の国は好きに行動させるが、必要な時に援助してくれるならそれでいい、とマグモールは言った。

フルミナは頷き、暗いが決意に満ちた視線を送った。

— 我々は今、同盟の強化に集中しなければならない。影の国はこの力の一部に過ぎない。生き残るためには、すべての元素国がその才能を我々の目的に捧げなければならない。

彼女はグラシエラに振り向き、彼女の顔に珍しい笑みが浮かんだ。

— 私はここフルグラ山で我々の軍を共に訓練することを提案する。こうすれば、お互いの強さをより理解し、統合できるだろう。

グラシエラは同意して頷いた。

— これが必要な信頼を築く方法だ。我々の元素はそれぞれ強力だが、共にすれば越えられない壁となるだろう。

彼らの視線が交わり、未曾有の戦いが待ち構えていることを知りながらも、この同盟と影の存在が彼らに希望を与えていた。