元アイドル兼Vtuberの時任楓です
稲沢青
第1話 元アイドル時任楓は現在Vtuberあらたあやねとして活動中
「今日はここまでにしようかな。皆見てくれてありがとう。次回また会いましょうね」
そう言っているのは時任楓(ときとうかえで)17歳の女子高校生だ。彼女がしているのは動画配信サイトのIT(アイティ)と呼ばれる所で配信を行っている。
2026年現代。ネットや科学技術が発展しバーチャル世界が存在していた。
そこでは配信者と呼ばれる者達がテレビの様に動画を上げたり生配信したりと活動を
していて稼ぐ事もでき有名人にもなる場所になっている。
そんな中、そういった配信者達を会社で契約してアイドル、タレントなどで排出させる企業が出てきて、今では数百もの会社がありほとんどが成功している。
大手企業のNWO通称エヌオーと呼ばれてる会社は100人を超えるライバーが
いるトップ企業だ。そんな所に楓はVtuberのあらたあやねという名前で所属して
活動をしている。
そうれができたのはとある配信での事だ。それまで彼女は現実のアイドルとして
活躍していた。しかし、ある事がバレてしまい炎上してわずか一年で終わって
しまった。それから少し時間を空けて楓は高校二年生にそこから同時にVライバーと
して活動を始めた。
自分が元アイドルという事は隠しながら行っているので最初は伸びなかった。
でも彼女が生配信で歌った所それが注目を浴びて、そこからあやねは人気
ライバーになった。
「さて、明日の用意しようかな。このまま活動がうまくいってくれるといいけど」
楓は少し不安だった。アイドル時代の事もありまた何かやらかすんじゃないかと。
でも今は一人ではないのでまだ安心できていた。翌日、彼女は学校に向かった。
現役女子高生なので通いながら配信をしていた。それは今当たり前の世界で他の
生徒も何かしら配信をしたりSNSをしたりしている。でも、楓は自分はまだ
していないと言っているのでクラスではあまり人間関係はうまくいっていなかった。
放課後、彼女はすぐに下校して会社に向かった。この日は収録があった。企業に
入ると他のライバーとのコラボ箱企画に出たりする事もある。彼女はこの会社では
新人の方だ。なので新たにデビューした子を紹介する番組や同期の仲間としたり
している。この日はその新人紹介の番組だ。
集合時間より早く来る楓は楽屋で誰よりも先に準備をする。するとそこに先輩の
暁さくやがやってきた。彼女はこの会社を有名にした一期生の一人だ。楓も憧れて
いていつか歌でコラボすることを目標にしている。
「おはようございます。さくや先輩」
「おはよ。本当に早いね。まだ誰も来ないよ」
「ええ。自分は新人ですので早く来て準備しないと」
「えらいね。私も最初はそうだったな。それが今じゃ100人以上の後輩が
できて、テレビにも出れるまでになれた。これも時代のおかげね」
楓の横に座りながらコーヒーを飲んで話すさくや。どのジャンルも先駆者は
苦労するもので、さくやがデビューした時はまだ認知がされていなかったが
一年もしないうちに配信者、そしてVtuberが流行りだした。そうして今のさくや
がある。だからいつも時代に感謝と彼女は世界に伝えている。
それから他のライバーも来てあやねの同期でスターシンガーというグループ
のメンバーほしのみやせいかとしばさきしず、グループ紅一点ならぬ白一点の
男性、あおやまかいもそろった。彩音達の共通点は歌がうまい事で、この会社の
中でもトップクラスの実力がある。他にもメンバーの名前を全員ひらがなに
したりしていたりもする。
番組が始まり進行役のさくやと一期生のしどうとうやが司会をし順番に紹介
される。あやねも生配信はしているが先輩達がいる事で緊張はしていた。
収録は無事に終わり、楽屋でメンバーと話した後に楓は帰宅した。
家に帰ったのは日付が変わるごろだ。学生は普通そんな時間には帰ってこない
が楓はライバーなのでこの時間に帰宅する。それは家族も承諾していた。
その家族は本当は最初反対をしていた。それも前のアイドル時代にやらかして
家族もそれの被害を受けここに引っ越してきたのだ。それで楓は夢を諦めれず
次で成功しなかったらやめるとという条件で親を説得していた。
部屋に戻り色々していると誰かが入ってきた。それは母親の菊枝だ。菊枝は
優しく炎上していた時も菊枝は優しくしてくれていた。だから楓は母親には
何も隠さないでいようと思った。
「そう。うまくいってるみたいね」
「うん。これも企業に入れたおかげだよ。もう絶対に失敗しないからね」
「無理はしないでね。失敗してもお母さんはせめたりしないから」
「ありがとう母さん」
菊枝が出て行ってから仕事をしてそれから就寝した。
翌日。学校のクラスメイトからまたあの事を聞かれる事になった。
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