カラオケに対する私の意識
星咲 紗和(ほしざき さわ)
わたしのカラオケスタイル
わたしにとってカラオケは、単なる娯楽ではありません。それは心のリフレッシュの場であり、自分自身を解放する瞬間でもあります。音楽に身を任せ、マイクを握り、思い切り声を出すと、まるで日常の重荷から解放されるような感覚に包まれます。そんなカラオケの楽しさに気づいたのは、大人になってからのこと。学生時代は周りに合わせて歌うことが多く、どこか緊張感がありましたが、今では自分のペースで、好きなだけ楽しむことができるようになりました。
わたしがカラオケに行くときは、基本的にひとりで行くことが多いです。もちろん、友達や家族と行くこともありますが、ひとりのカラオケ、いわゆる「ヒトカラ」は特別な時間です。自分だけの空間で、他人を気にせずに歌いたい曲を思う存分歌うことができるというのは、何物にも代えがたい贅沢です。ひとりだからこそ、ジャンルや年代にとらわれず、自分の気分次第で選曲できるのも、ヒトカラの魅力です。
カラオケに行くと、その日の体調や気分に合わせて、歌う時間が決まります。普段は3時間から5時間程度が多いですが、調子が良い日はそれ以上歌うこともありますし、体調が優れない日は短めで切り上げることもあります。長時間歌うためには、やはり途中で休憩を挟むことが大事です。飲み物を飲んだり、少し体を動かしたりして、リフレッシュすることで、最後まで楽しみながら歌い続けることができるのです。
曲を選ぶ際の基準は、いつも「その日の気分」です。ある日は懐かしい昭和の歌謡曲を歌いたくなることもあれば、別の日には最近のヒット曲に挑戦してみたくなることもあります。アニメソングやロック、バラード、フォークなど、さまざまなジャンルに触れています。ただし、歌わないジャンルもあります。洋楽や特定の音楽スタイルはあまり自分に合わないと感じているため、自然と避けることが多いです。これは無理に歌う必要はないと思っているので、無理をせず、自分が心地よく歌える曲を優先しています。
最近のヒット曲に関しては、正直なところあまり詳しくありません。若い頃は新しい音楽に興味を持っていましたが、今では自分の好きな曲をリピートして楽しむことが多くなりました。とはいえ、カラオケで新しい曲に挑戦するのは悪くないことです。ときどき、流行りの曲を試してみることもありますが、それは「歌いたい」と思ったときに限ります。周りに流されて選曲するのではなく、自分の心が求めるままに歌うのが一番だと思っています。
わたしにとってカラオケは、自分を表現する手段の一つです。普段は控えめであまり自分を前に出すことがないタイプですが、カラオケの中では違います。歌うことで、自分の感情や思いをストレートに伝えることができるからです。歌詞に感情を込めて歌うとき、その瞬間だけは他のことを忘れて、自分自身と向き合うことができるように感じます。特にバラードや感情的な歌詞の曲を歌うときは、歌詞に共感しながら、自分の内面とリンクさせて歌っています。
また、カラオケを通じて、わたしは少しずつ自信をつけてきました。最初は恥ずかしさや緊張が先立ち、上手に歌えなかったこともありましたが、何度も繰り返すうちに自分の歌声に対する自信がついてきました。うまく歌えなくても、楽しむことが大切だということを学びましたし、誰かと比べる必要はないと感じるようになりました。それがヒトカラの良さでもあります。自分だけの空間で、自分のために歌うというシンプルな行為が、こんなにもリフレッシュできるものだとは思いませんでした。
カラオケに行くたびに、新しい発見や気づきがあります。たとえば、昔よく聴いていた曲を久しぶりに歌うと、当時の思い出がよみがえり、懐かしさで胸がいっぱいになります。逆に、新しい曲に挑戦してみると、今の自分の感性に合う新たな音楽の世界が広がることもあります。音楽は時代を超えてわたしの心を動かしてくれる、そんな素晴らしい体験を、カラオケを通じて毎回感じています。
最後に、カラオケはわたしにとって特別なリフレッシュの方法であり、自己表現の場です。普段は言葉にできない感情や思いを、歌詞やメロディに乗せて表現できるこの時間が、わたしにとって大切な癒しのひとときです。これからも、自分らしく、気の向くままに歌い続けていきたいと思います。そして、誰かと一緒に歌うときも、ひとりで歌うときも、いつも「自分のために歌う」ことを大切にしていきたいです。
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