第1話

 いつもの目覚ましの音で目を覚ます。アラームを止めると、次の瞬間に入ってきた音につい過剰に反応してしまった。


「あ、雨が……」

天気予報では一日中晴れ予想のはず。なら……


「そっか。弔ってくれてるんだ?」

神様が弔う気持ちでこの雨を降らせているのかもしれない。


 忘れもしない一年前の今日。雨が降り頻る中、私の姉は


 殺されたんだ。

 どこの誰かもわからない犯人はいまだに見つかってはいない。

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