第2話

いくらか天然なハクを黙らせた俺は、うーんと宙を見て唸る。



「タクミって呼ぶ奴もいなくは無いけど、やっぱ俺ロンドン生まれロンドン育ちだし、向こうの人が呼びやすいのもあるかな。ロンドンはピストルズの街だし?」


「ふーん。レオもロンドンにいたんだろ?レオはレオだったの?」


「あぁ、レオは外人にもある名前だからな」



そうなんだーと相槌をうつ2人。




「レオにもニックネーム付けてやろうぜ」



そんな提案をしたジョーに、いいね、とハクが頷く。



俺は知らね。どーせレオ怒るし。と敢えて返事をしなかった俺に



「オレオさんとかどー?」


「美味そう」


「レオパードさん」


「オシャレそう」


「レオパ○スさん」


「住めそう」



目眩がするようなニックネームが次々に聞こえてきた。

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