第14話
「良いご身分だな?お前、俺に意地悪言うようになったのかよ」
あたしを軽々と抱きあげたレオはそういってあたしの鼻に自分の鼻をこすり合わせた。
「レオがいけないんだよ」
レオの首に手を回したけれど、あたしの機嫌はよろしく無いままだ。
「走って俺んとこまで来たくせに」
「見てたの?!」
「あぁ、こっからバッチリな」
ベランダから見える渡り廊下を指差すレオ。
悔しい。本当にいつもレオにはこうやってからかわれるんだ。
「……あたしがあんまりにも可愛いから意地悪したくなったんでしょ?」
だから嫌味の一つも言ってやりたいんだけど、あたしにはレオが悔しがるような皮肉は思い付く事が出来なくて。結局こんなつまらない事しか言えないんだけど……。
「そうに決まってんだろ」
レオはそう言って唇と唇の距離を縮めて来る。
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