第13話

「別に」



プイ。そっぽを向くあたし。



「嘘ついてんな?」



ぷーと膨らましていた頬を、レオの右手に掴まれて顔を向かされる。



タコみたいな顔になったあたしの顔を見てレオはなんだか満足気だ。


「ふん」


なんでそんな楽しそうなのよ。あたしのご機嫌はナナメなんですけど。



「もう離してよ。意地悪だからレオとはもうお弁当食べない」




そう言ってレオの手から逃れたあたしは、



「んぁ!?」



突然レオに持ち上げられた。…というか抱き上げられた。


…いわゆる、お姫様抱っこなわけなんだけど。

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