第4話
「……なのになんでこんな疲れてんだ。だりー。体調わりー。つれぇー」
昼下がりまで眠っていたなずなのに、その言葉通り、レオはかなりグッタリしている。
「なんか疲労感やべー」
煙草に火をつけてひたいを覆ってうつむきため息をつくレオ。
レオがいつも気だるそうなのは、知らないうちにヴィヴィアンが安眠妨害しているからなんだけど……
「んで疲れてんだ。腹立つ…」
あまりにもレオが不憫で、俺はこの事実はずっと、レオには伝える事が出来ていない。
「なぁレオ?」
「あ?」
「白い着物のババァって何?」
「なんだそりゃ。気持ちわりぃな。知るか」
…誰かが伝えない限り、レオは寝起きの気怠さの原因を知る事は無いだろう……。
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