第3話

「レオ、遊びに来たよ☆」



「……うぅ…、ドアノブがネバネバしてるじゃねぇか……」



「…レオ、レオ」



「ちげぇ、そっちじゃない…こっちのダンボールだ……」





…………コイツなんの夢見てんだ…………!





「ババァ、いいかげん、降りろ…」





まだババァと居たのか。

ていうかレオ、起きてる時より寝てる時の方が口数が多いんじゃ……。



うーん、うーん、と苦しそうに唸るレオが少し不憫に思えてきた。




「レオ、ほら!起きろ!」



体を揺らすと、二重まぶたが開き涼しげな瞳が姿を表した。




「あ………?ハル?」


「おはよレオ、めちゃめちゃ魘されてたぞ。疲れてんの?」


「いや、昨日は結構早く寝た。どけヴィヴィアン」



腹の上のヴィヴィアンをベッドの端に押しのけ、レオは煙草に手を伸ばす。

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