第19話
「じゃお前の部屋に案内するな」
話を聞けば陸先輩の部屋も個室で、あたしの部屋とはとても近いらしい。
「この門曲がった一番奥が飛鳥の部屋――…」
「んだとコルァ!!!」
ガンッッ!!!
目の前に吹っ飛んで来たのは男の人。開いたドアからは今その人を蹴り飛ばした人のものと思われる片足だけが出てる。
「ぅおぉぉい!?喧嘩はよせよ!?」
陸先輩が慌ててドアに近付こうとすると、
「俺だってなぁ!お前と同室なんか始めっから嫌だったんだよぉ!」
吹っ飛ばされた方の男が、負け試合のチケットを大人買いした。
「上等じゃねぇかウンコ野郎!」
幼い言葉で罵りながら出て来た人は、あたしと同年代位の男の人だった。
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