第17話

「……はぁ」


「そんでここは談話室。男女の憩いの場」


「……はぁ」



談話室は吹き抜けの天井に大きなシャンデリアが飾ってあって、中央には噴水があってその周りにソファーやローテーブルが並んでた。



前がホテルだった事もあって、受付に使われてたであろう大理石のカウンターが立派に並んでいた。



「談話室は元々はエントランスだったんですね」


「そういう事だな。で、これより先は右は女子寮で、左は男子寮になる。男女共にお互いの寮の出入りは禁止されてるからな。守らないとオーナーに追い出されるぞ」


「オーナー?」


「ここの寮母だよ。そのうち会うだろ。すげー怖い金持ち。でも良い人だ。この寮に住んだ奴らの親代わりだな」


「……はぁ」



陸先輩はどんどん男子寮の方へ進んで行く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る