第13話

「んまぁ、俺にしてはちょっと細すぎだし、小さいし、なんか女みたいだし」


「だってあたし女だもん!」


「馬鹿な所までソックリだから安心しなよ」



飛鳥の先輩との待ち合わせが迫ってるから、あたしは単車にエンジンをつけた。



「あ、あと誰にもナメられるなよ!?売られた喧嘩は買え!!」


「はぁ!?飛鳥馬鹿じゃないの!?」


「もぅ!いいから行った行った!」



カヨの言葉に慌ててギアを入れて振り替える。



「行って来るね!」



あたしは……、否。

俺は今から飛鳥になる。

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