第18話

「じゃあユウマは、ケイ姉ちゃんの事、なんて呼んでるんだ?」




ユウシはあたしを見て、手招きしながらユウマに質問する。




「えっとね、おねえちゃん!わかったぁ♪」




ユウマは満足したように国語のドリルに答えを書き込む。




「次の問題は"王子様"」




テーブルを挟んでユウマの正面に座ったあたし。




「…ユウダイお兄ちゃん、王子様はお"う"じ様?それともお"お"じ様?」




ユウダイは、ユウダイに顔を向けたユウマの鼻水を丁寧にティッシュで吹きながら




「それはユウシしか知らねぇ」




またもや全てをユウシになすり付ける。

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