第10話

リョウジは行為が終わるとあたしの横にドサっと倒れてそのまま眠りに落ちた。




その寝付きのよさに、昨日彼がどれだけ暴れたかが分かった。




まだ背中の根性焼きと体中の痣が痛む。

ちゃんと消毒したいけど、自分じゃなかなか出来ないしこんなの友達にも見せられない。




医者に行くにもお金がないし、保健室なんて行ったら保護者呼び出されちゃうかもしれないし…。




リョウジが寝付いたのを確認すると、根性焼きを気遣いながらそっとYシャツに袖を通し、学校に向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る