第9話

バイクのエンジン音と話し声や足音が聞こえて目が覚めた。




カーテンからは光りがもれている。




どうやらリョウジたちは朝まで暴れて来たらしい。




壁に掛かっている時計を見ると7時を回っていた。

素早く制服を着て学校に行く準備をするあたしに




ガチャ…とドアが開く音が聞こえた。




『……あ、リョウジ、おかえり…』




「……」




リョウジの顔や体には血がついていた。それは自分の血じゃなくて返り血。




その顔をあたしに近づけて来て、キスしたと同時に無理矢理舌を入れて来る。




『……んっ』




スカートの中に手が滑り込んで来る。

息苦しくて顔を背けてリョウジの一方的なキスを拒むあたし。




『ちょっと……』




……やめて。

その手で触らないで。



スカートに入ってきた手を振り払おうとしたけど、そんな気持ちも虚しく暴力は奮われなかったものの、あたしはまたリョウジに無理矢理抱かれた。

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