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『理知を有する異形の怪物』
ゴルゴタの地下処刑場にて、貴方が断罪した最後の収監者。
彼女の謳った声の音は、貴方の苦悩を和らげた。
彼女の流した黒き血は、貴方の心を責め苛む。
現在も猶、貴方の心には彼女の存在が強く刻まれている。
断罪した彼女は、紛れもなく異形の怪物であった。
本人も、それを確かに認めていた。
けれども、彼女を断罪すべきであったのか、未だに貴方は分からない。
その答えは貴方より他に出せる者はいない。
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