Tips

 『理知を有する異形の怪物』


 ゴルゴタの地下処刑場にて、貴方が断罪した最後の収監者。

 彼女の謳った声の音は、貴方の苦悩を和らげた。

 彼女の流した黒き血は、貴方の心を責め苛む。

 現在も猶、貴方の心には彼女の存在が強く刻まれている。

 断罪した彼女は、紛れもなく異形の怪物であった。

 本人も、それを確かに認めていた。

 けれども、彼女を断罪すべきであったのか、未だに貴方は分からない。

 その答えは貴方より他に出せる者はいない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る